石川県いけ花文化協会

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第50回記念北國花展
北國芸術賞受賞者大作・特別大作 作品紹介

【開催日時】
前期:令和7年1月18日(土)~1月21日(火)
後期:令和7年1月23日(木)~1月26日(日)

【展示場】
金沢エムザ 催事場

北國芸術賞受賞者大作 6点

西保 淳甫の作品
深山しんざん幽谷ゆうこく
西保 淳甫(嵯峨御流・野々市市)
 嵯峨御流には深山から海浜までの七景を表現する生け方があります。今回は源流の深山から着想し、イブキやヒバなどグリーンで、写実的に癒やしの景を表現しました。白いホウキ草で風を表し、足元には、かれんな小菊をあしらっています。深山に分け入り深呼吸をすれば、争いは起きません。今年は心穏やかな年であることを願います。
蓮覚寺 光敬の作品
ひかり、ライフ
蓮覚寺 光敬(草月流・金沢市)
 光が差すからこそ植物が育ち、世界が色付きます。太陽と月をイメージして左右に構成しました。両者をつなぐ網は東雲、色づいたヒイラギナンテンは茜空と、見る人がそれぞれに想像し、花と対話ができるよう生けました。色んな時期を通り越して今の人生があります。文化の色濃い石川で、節目を仲間と共に進んでこられたことに感謝しています。
市村 理優の作品
春待つ・乙巳きのとみ
市村 理優(古流華之枝会・野々市市)
 干支(えと)「乙巳(きのとみ)」にちなみ、ストレチア、キク、アナスタシアに、蛇を思わせるバンブーや祝いの金銀の竹を合わせました。松は被災した能登の職人が切り出した花材です。「乙巳」には努力を重ね、物事を安定させていくという意味があります。復興に向けた皆の努力が実り、報われる。そんな春を待ちたいと思い、願いを込めて生けました。
廣岡 理樹の作品
海の力
廣岡 理樹(古流柏葉会・金沢市)
 生命を生み、風をおこし、陸地に雨をもたらす海の力を、図と陰陽五行の思想を取り込んだ生け花で表現しました。鯨(くじら)の図はツバキの「風の華」、満月の図は月に見立てた一輪の白菊に、それぞれ対応させています。中央の「火の華」である巳型の松は、山や陸地の表現です。自然の状態が、より良くなるよう願っています。
前田 由翠の作品
花・心つなぐ
前田 由翠(池坊・金沢市)
 頂いた梅の古木をつなぎ合わせて自然の美を、そして木枠の立方体を組み合わせて意匠の美を表現し、対比させています。木枠はサザンカをアクセントに、足元にはダイオウショウとスイセンを生け、冬の雰囲気を出しました。梅は寒風にさらされながらも強く、たくましく生きます。花の力が、復興に向け頑張る人の力になればと思います。
飯田 真寿の作品
千代の栄
飯田 真寿(小原流・小松市)
 北國花展の第50回の記念と、創立30年を迎えた県いけ花文化協会を祝し、めでたく松竹梅を生けました。大きな流木に、根のついた百年ものの竹、青々とした五葉松、こけむした梅を構成し、大ぶりのユズを飾っています。紅白の梅は、次第にほろほろと綻んでくることでしょう。題の通り、繁栄がいつまでも続くようにと願いを込めました。

特別大作 5点

小山 陽子の作品
光る君へ
小山 陽子(池坊・金沢市)
 昨年、毎週楽しみにしていたNHK大河ドラマ「光る君へ」からタイトルを取りました。トショや松、ラン、ストレチアなどさまざまな花材を合わせ、ドラマでも描かれた古き良き情景を表現しています。また、生木と白色化した古木で時の流れも表しました。花一輪、葉一枚に心を配る立花新風体の美を伝えられたらうれしいです。
長田 豊純の作品
巡る
長田 豊純(小原流・金沢市)
 今年は巳年、再生と復活の年です。サンキライのつるを生かし、緑のスチールグラスをアクセントに、巡り行く時代を表現しました。能登半島地震の被災地が、一日も早く復活し、復興することを願っています。今回で4度目の特別大作となります。長く続けられたのも、家族や先生方、お弟子さんのおかげと感謝し、今後も出品を続けます。
山崎 理惠の作品
恵み…花の中に。
山崎 理惠(古流柏葉会・小松市)
 鳳凰がとまるという桐の木の実に、紅白の梅、紫と黄の小花、青葉の五色を、竹の花器に生けました。全ての色の集まった、めでたい「白の世界」に、桐の実の形をした神楽鈴の音が響き、楽人が舞い踊る姿がイメージされます。カラーを生けた出舟は自由な門出を表します。花を通して巡り合った人と共に今後も穏やかな日々が続くことを願います。
北野 樹甫の作品
分身
北野 樹甫(嵯峨御流・白山市)
 百本以上の枝若松に、新春らしく紅白の水引を結びました。松は「神を待つ木」と言われ、邪気をはらうイメージがあることから、新しい年に幸福がもたらされることを願って花材に選びました。枝若松の足元には黒く塗った木材を使っています。シンプルな美しさの中に、新年のめでたさや、良い年になってほしいとの希望を込めました。
田渕 章流の作品
「望春」
田渕 章流(草月流・金沢市)
 心の中にも春をもたらしたい、という思いを形にしました。2メートルのちょうちんひご600本を黄、赤、黒に着色して編み、曲線を出して造形しています。黄色の竹ひごは、ふわりと明るい気持ちです。そこから生まれる柔らかい新芽をアプライトで表現しました。色んなことのありすぎた2024年。能登の大地に温かな芽生えがありますように。

(順不同)

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